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EP.66Toolbox 10分公開:

TraconでClaude Codeの並列作業を見守る 停止と同じファイルの編集を日本語ログで確認

Claude Codeの並列作業を見渡すTraconを解説。日本語の架空ログ9条件で、停止・反復・同じファイルの編集がどう表示されるかを確認し、導入手順と判定の読み方を紹介します。

#Tracon#Claude Code#AIエージェント#並列開発
執筆 / 監修
松尾 亮合同会社ふくふく 代表社員

データ基盤・データパイプライン構築 / BI / 生成 AI 活用支援を専門とするエンジニア (28 年)。 本記事は AI 利用ポリシーに基づき、生成 AI の補助で執筆 → 人間が監修・編集して公開しています。

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Claude Codeに複数の仕事を任せたあと、どのサブエージェントが止まっているのか分からない。別々の担当へ分けたはずなのに、同じファイルを触っていてマージが心配になる。並列作業を増やすほど、こうした確認にも時間がかかります。

Traconは、Claude Codeが保存する作業記録を読み、各担当の状態や注意すべき動きを端末とブラウザに並べるツールです。担当ごとの会話を開き直す前に、どこを見るべきかを絞れます。ここではphalladar/traconのv0.1.0を扱います。同名の別製品と区別するため、導入元は公式リポジトリを確認してください。

最初の公開リリースは2026年10月12日3時35分58秒、日本時間です。PyPIでの配布はその約25秒後から確認できます。この記事では同日、Mac上で公式の架空デモと、独自に用意した日本語の架空ログを動かしました。実際のClaude Codeセッション、LLMによる判定、実プロセスの監視は試していません。

どの担当へ声をかけるかを決める画面

たとえば通販サイトの修正を、カート計算、割引計算、在庫同期、注文メールに分担したとします。Traconではそれぞれの担当について、直近の操作、記録が更新されていない時間、編集したファイルなどをまとめて見られます。通常のライブ監視では、作業記録に加えてプロセスとGitの状態も参照します。

「作業中」と表示されるだけでは、同じ失敗を繰り返していることまでは分かりません。Traconは基本の状態に加えて、反復や失敗、同じファイルの編集を別のフラグとして出します。在庫同期の担当がWORKINGのままでも、LOOPとERRORSが付けば、まず接続先や前提条件を確認する理由になります。

表示何を確認するか
BLOCKED未完了の操作と最後のメッセージを読み、許可待ちなどで進めなくなっていないか確認する
IDLE記録の更新が止まった理由を調べる。単なる待機か、追加の指示が必要かを分ける
LOOP・ERRORS同じ操作の反復や連続した失敗を確認し、足りない情報や接続条件を見直す
COLLIDE同じ相対パスのファイルを別の担当が編集している。担当範囲とマージの順序を見直す
PENDING履歴だけでは長い処理と待機を判別できない。ライブ状態や元の会話で確かめる

これらは状態判定のコードと複数担当の照合コードによる表示です。BLOCKEDは許可画面そのものを読み取った証拠ではありません。COLLIDEも、Gitが実際に競合したという意味ではなく、活動期間が重なる担当による同じファイルの編集を示します。赤や黄が出たら、根拠になった操作を読むところまでを一組にすると使いやすくなります。

日本語の架空ログで9条件を確認

検証にはTracon v0.1.0、Python 3.12.10、macOS 27、Apple M2 Ultraを使いました。公式デモでは、7担当のうち未完了の編集、無通信、同じ失敗の反復、共通ファイルの編集を表示できました。デモの記録とプロセス情報は作者が用意したものです。

別途、「注文メールの確認」「在庫同期の確認」など、日本語の担当名と指示文を入れたJSONLを一時フォルダに生成しました。時刻を固定してTraconの履歴判定へ渡したところ、次の9条件が期待した表示と一致しました。ログ内のコマンドは文字列であり、在庫同期やファイル編集を実行したわけではありません。

架空ログに与えた条件実際の表示
結果のないEditから40秒RUNNING
同じEditから46秒BLOCKED
そのEditに完了結果を追加WORKINGへ変化
同じ失敗を3回繰り返すLOOPとERRORS
途中にEditを入れ、続く操作を成功にするLOOPとERRORSが消える
活動期間が重なる2担当が同じファイルを編集両方にCOLLIDE
先の担当の終了後に、後の担当が同じファイルを編集COLLIDEなし
プロセス情報がなく、8分前のBashが未完了PENDING
完了結果を受けたあと6分間、記録が更新されないIDLE
Traconの実画面。日本語の架空担当名を並べ、注文メールの未完了EditをBLOCKEDとして表示
日本語の架空ログを固定時刻で再生した画面。未完了のEditがBLOCKEDと表示されました。実際のClaude Codeの稼働画面ではありません。

日本語の担当名と操作説明はブラウザで読めました。一方、画面のメニューと状態名は英語です。この結果で確認できたのは、日本語を含む架空の作業記録を読み、設定した条件を表示するところまでです。日本語の業務指示から「依頼から外れている」とLLMが判断できるかは、別の評価になります。

9条件の入力生成スクリプトと実行結果を再現用教材ZIPにまとめました。既存のClaude Codeログを探さず、実プロセスも調べない構成です。Traconの内部Pythonモジュールを呼ぶ教材なので、再現時はv0.1.0へ固定してください。将来の版で同じ呼び方が続く保証はありません。

まずは公式デモで表示を読む

必要なのはPython 3.12以上とmacOSまたはLinuxです。ソフトウェアはMITライセンスで、デモを見るためのClaude Code契約やAPIキーは不要です。Windowsは公式の対応対象に含まれていません。WSLについては作者がLinuxと同様に動く見込みを述べていますが、この記事では未確認です。利用条件

uvを利用している環境なら、次のコマンドで版を固定して起動できます。初回はパッケージのダウンロードに通信が発生します。

Bash
uvx --from tracon==0.1.0 tracon --demo --no-judge

一覧から気になる担当を選び、Enterで詳細、xでファイルの編集状況、tで時間の流れを開きます。終了はqです。公式デモは作り込まれた記録を再生するもので、実際のAIが裏で作業している画面ではありません。デモの実装

ブラウザ画面を単独で開く場合はこちらです。表示先は自分の端末の127.0.0.1で、終了するときは起動した端末でCtrl+Cを押します。

Bash
uvx --from tracon==0.1.0 tracon web --demo --no-judge

自分のClaude Codeを確認する段階では、対象プロジェクトとセッションを指定します。最初に一覧から対象のIDを選ぶと、別の仕事の記録を取り違えにくくなります。以下のパスとIDは自分の環境の値へ置き換えてください。

Bash
uvx --from tracon==0.1.0 tracon --project /path/to/project --list --no-judgeuvx --from tracon==0.1.0 tracon --project /path/to/project --session SESSION_ID --no-judge

一覧にはサブエージェントを持つセッションが出ます。対象が出ない場合は、フォルダや記録形式が合っているかを確認します。TraconはClaude Codeの内部のログ形式を読むため、Claude Code側の変更で読み取りが崩れる可能性があります。記録がないことを、問題がない証拠として扱わないことが大切です。ログの発見処理

判断モデルと送信操作を分けて使う

通常起動のTraconは、LLMによるjudgeが既定で有効です。担当への依頼と最近の操作をモデルへ渡し、作業が依頼に沿っているかを確認する機能です。APIキーと追加パッケージがある場合はAnthropic API、それ以外ではClaude Codeのログインを使うclaude -pを利用します。ソフトウェア自体が無料でも、API料金や契約プランの利用枠は別に考える必要があります。

このjudgeへ渡る内容には、作業の指示、コマンド、ファイルパス、エラー文などが含まれます。まず状態と反復だけを見たい場合は、上の例のように--no-judgeを付けます。ルールによる表示だけでも、今回の架空ログの停止と反復、編集の重なりは確認できました。judgeの実装

もう一つ覚えておきたいのがnキーです。選んだ担当について、親のClaude Codeセッションへ知らせる文章を作り、その場で送ります。単に下書きを表示するキーではありません。親のセッションが動いていない場合はクリップボードへコピーし、受信側の設定によっては承認待ちになります。この操作で許可画面を承認できるわけではありません。通知の実装

普段は表示を読み、まず親の会話で指示する運用から始めると、何を変えたかを追いやすくなります。たとえば、同じファイルの編集が見つかった場合は、次のように依頼できます。これは指示文の例であり、今回の検証でAIへ実行させたものではありません。

コピーして使う依頼文
カート計算と割引計算の両担当が shop/cart.py を編集しています。
両方の差分と現在の作業内容を確認し、このファイルの担当を一人に決めてください。
もう一人には担当範囲を伝え、必要な情報を引き継いでください。
マージ前に、どちらの変更を先に取り込むかを説明してください。

Traconが役立つのは、並列作業を増やしたときに「どこから確認するか」を決める場面です。フラグが消えたことと、仕事が正しく完成したことは別です。元の依頼、差分、テスト結果を最後に確認する流れへ、監視画面を加えると運用しやすくなります。

よくある質問

Claude Codeを契約していなくても試せますか
公式デモを--demo --no-judgeで開く場合と、この記事の架空ログ教材は、Claude CodeやAPIキーなしで動かせます。自分の実行を監視するにはClaude Codeの作業記録が必要です。記事の検証ではモデル呼び出しを行っていません。
BLOCKEDやCOLLIDEが出たら自動で修正されますか
表示だけでは修正されません。BLOCKEDは未完了の操作などからの推定で、COLLIDEは同じファイルを編集する担当の活動期間が重なったことを示します。詳細を読み、親の会話で担当や進め方を調整してください。nキーは親へ連絡する操作なので、内容と送信先を理解してから使います。
すべての処理を端末内で済ませられますか
--no-judgeを付けた監視では、作業記録とローカルのプロセス、Gitの情報を使います。パッケージ導入時のダウンロードは必要です。judgeを有効にすると最近の作業情報をAnthropic側へ送るため、ローカル監視とは利用条件が変わります。
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