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EP.64Toolbox 12分公開:

Plannotator Inboxが別端末からの返答に対応。日本語の質問と添付の旧版を試す

PlannotatorのInboxで、AIエージェントの質問を別の端末から確認する方法を解説。ローカル教材で質問・返信の流れを試し、Tailscale経由で使う際の権限と公開範囲を整理します。

#Plannotator#AIエージェント#Tailscale#リモート確認#MCP
執筆 / 監修
松尾 亮合同会社ふくふく 代表社員

データ基盤・データパイプライン構築 / BI / 生成 AI 活用支援を専門とするエンジニア (28 年)。 本記事は AI 利用ポリシーに基づき、生成 AI の補助で執筆 → 人間が監修・編集して公開しています。

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AIに資料作成や小さな開発を任せると、途中で「どの案を選ぶか」「この条件で進めてよいか」という確認が届きます。複数の作業を並行すると、質問は別々の会話に散らばり、返答した内容と、そのとき見ていた資料を後から探すのが大変です。

のInboxは、そうした確認を手元のパソコンの受信箱へ集める機能です。2026年10月10日の更新では、を通して自分の別端末から開けるようになりました。会社のパソコンで動くAIからの質問に、手元のスマートフォンのブラウザで答える、といった使い方が想定できます。

編集部は最新のv0.28.11で、日本語の架空質問への選択・返答・決定の保存と、添付資料の新旧表示を実際に確認しました。試したのは同じMacの中での操作です。Tailscale経由の接続、スマートフォン表示、実際のAIへの返答配信は未検証として、公式仕様と分けて説明します。

今回新しくなったのは、受信箱を別端末から開く経路

Inbox自体は、10月8日7時49分(日本時間)のv0.28.8でプレビュー公開されています。10月10日13時51分のv0.28.10が、今回扱う遠隔アクセス対応です。10月11日0時49分のv0.28.11は、エージェント向けのヘルプを充実させた版で、この遠隔対応も含みます。v0.28.8、v0.28.10、v0.28.11

通常のInboxは、起動したパソコンの中だけで開きます。新しい起動オプションは、Tailscaleで接続した端末間のネットワークを使って、受信箱の画面をで開くためのものです。インターネット全体に公開する仕組みではありません。

基本的には、Inboxを動かす端末の所有者と同じTailscaleログインの端末だけが入れます。別の人のログインを追加で許可する設定もありますが、許可された人は質問への返答や新しい指示を送れます。「資料を見せるだけの共有リンク」と同じ感覚で広げるものではありません。固定版の接続制御

「返答を保存した」と「AIへ届いた」を分けて読む

Inboxへ書き込むのは、接続したです。人は質問や添付を読み、選択肢を選んだり、条件を補足したりして返答します。受信箱の便利さは、AIに正解を決めさせることではなく、人の判断が必要な場所を残しておけることにあります。

接続方法によって、返答の戻り方が違います。公式の対応連携では、AIの作業が落ち着いたあと、同じに返答が渡ります。一方、だけで接続したクライアントは、wait_for_replyなどで返答を読み取ります。受信箱に保存できたからといって、どのAIも自動的に再開するとは限りません。接続方式の公式説明

見る場所意味人が確認したい点
質問の選択済み表示回答候補を保存した状態まだSendしていないか
Saved for…返答を受信箱に保存した状態接続先が読める状態か
Delivered to…接続先が返答を読み取った状態依頼した作業の完了とは別
Decisions決定として記録した内容古くなった決定を見直す必要がないか

今回はAIをつながず、編集部の小さなプログラムを「架空の準備係」として接続しました。そのプログラムが返答を読んだ際にも配信済み表示になるため、DeliveredはAIが内容を理解して正しく実行した証拠ではありません。

架空の会場案で、6つの状態を確かめた

題材は、10月20日の架空の社内説明会です。税込予算80,000円に対し、送信時の資料には会場Aが68,000円、会場Bが92,000円と書いてあります。質問は「A」「B」「見積を取り直す」の3択とし、回答したら決定として記録する指定を付けました。入力と期待事項は実行前に固定しています。

試用環境はmacOS 27.0、arm64、Chrome、公式配布のPlannotator v0.28.11です。2026年10月11日朝、一時フォルダだけを使い、実物の受信箱へ架空質問を送りました。外部への通信をOS側で拒否したうえで、ローカル通信だけを許可しています。モデルの推論、APIキーの入力、予約や購入は行っていません。

確認条件この試用で観測したこと
日本語の質問を送る1問・3択として表示、返答はまだ0件
同じ送信識別子でもう一度送る同じメッセージを返し、重複しなかった
Aを選び、まだSendしない選択済み・未送信となり、返答は0件のまま
補足を入れてSendする選択と補足をまとめた返答を、架空の接続先で読めた
決定として残すA・68,000円の選択が1件保存された
添付の原本を後から更新する変更警告が出て、送信時の版も開けた

特に有用だったのは最後の条件です。返答後、編集部が試験用の原本だけを更新し、会場Aを88,000円に変更しました。添付には変更済みの表示が出て、現在の資料を開くと88,000円、送信時の版を開くと68,000円を確認できました。「どの見積を見てAを選んだか」をたどれます。

ただし、原本の更新によって、以前の決定が自動的に無効になるわけではありません。今回の決定一覧には、選択した68,000円の案が残りました。価格が変われば再確認する、と返答に書いておくことと、担当者が決定を見直すことは別に必要です。この結果は、他の資料形式や長期運用の保証にはなりません。

日本語の質問、送信済み返信、添付変更の警告と送信時の版
左に送信した選択と「添付は変更済み」の表示、右に送信時の68,000円版。現在の原本は88,000円へ更新した架空資料です。

AIをつながず、手元で同じ確認をする

再現教材ZIPをダウンロードすると、架空の入力・期待事項・観測の抜粋と、標準ライブラリだけで動くPythonスクリプトが入っています。まず展開先で次を実行してください。保存された6条件を照合するだけなので、Plannotatorの導入や通信は発生しません。

Bash
python3 practice.py

実物も確認したい場合は、教材READMEの手順で公式のv0.28.11 Mac arm64版を取得し、SHA-256を照合します。約147MBの実行ファイルです。通常のインストーラーで既存環境を書き換える必要はありません。今回の再現スクリプトはMac arm64用で、Python 3.10以降を使います。

Bash
python3 practice.py --run --binary ./plannotator-darwin-arm64

スクリプトは新しい一時フォルダを作り、そこだけに受信箱と架空資料を保存します。表示されたURLをブラウザで開き、案を選んでから、まだ送信せずにターミナルへ戻ります。次の案内で補足を書き、Sendを押します。最後に、更新した資料と送信時の版を見比べます。各段階でEnterを押す手順なので、選択と送信の違いを自分の目でも確認できます。

終了すると、そのスクリプトが起動したサーバーを止めます。確認用に開いたブラウザタブも閉じてください。結果と資料は表示された一時フォルダに残り、実在の顧客資料や既存の受信箱は使いません。配布教材には実行ファイル、モデル、認証情報を同梱していません。

普段のAIへ接続するときは、返す条件を具体的にする

製品はmacOS・Linux・Windows向けに配布され、コードはApache 2.0またはMITの選択式ライセンスです。受信箱の利用料と、接続先AIの契約・従量料金は分けて考えてください。遠隔利用に必要なTailscale側にも、利用目的に応じた契約条件があります。公式配布・ライセンス、Tailscaleのプラン

導入後は、でplannotator inbox --helpを読むと、接続方法や質問の書式を確認できます。MCP経由ならplannotator inbox mcpを接続先として登録します。接続設定は使うAIツールごとに確認してください。今回の教材では、実際のAIツールへの登録は行いません。v0.28.11のヘルプ改善

AIへの依頼には、質問を送るだけでなく、返答後に何をしてよいかも含めます。たとえば次のように書けます。

コピーして使う依頼文
社内説明会の会場案を比較し、人が決める項目だけをInboxへ送ってください。
各案の税込金額、見積の版と日付、保留する理由を添付してください。
回答を受けたら、選択した案と残る確認事項をまとめてください。
見積が更新されたら再確認してください。予約・購入・社外送信は行わないでください。

これは編集部が作った依頼例で、AIが必ず守ることを保証するものではありません。実行権限や送信前確認は、接続先のツールでも設定します。決定履歴はなどのローカルファイルに保存されますが、Inboxがローカルだからといって、接続先のAIへ渡した資料まで外部送信されないとは限りません。

遠隔利用は、端末と権限の条件をそろえてから

別端末から使うときは、Inboxを動かすパソコンを起動したままにし、Tailscaleを導入・サインインした対応端末から開きます。Tailscale側でServeを使える設定も必要です。仕組みや管理者の制限は、Tailscale Serveの公式説明で確認できます。Inboxのオプションだけで、未設定のスマートフォンから使えるわけではありません。

遠隔用の起動コマンドはplannotator inbox --tailscaleです。今回はこのコマンドを実行していません。許可した端末から返答できる便利さは、ロックを解除した端末を他人に渡すと指示も送れてしまう、という意味でもあります。エージェントが何を実行できるかまで含めて、許可範囲を決めます。

また、通常終了では遠隔用の公開設定が解除されますが、強制終了や再起動では設定が残り、次のInbox起動まで使われなくなったポートを指す場合があります。公式は、その間に同じポートを使う別プログラムがネットワーク内から到達可能になるケースも説明しています。運用前に停止・解除手順を確認し、「限定ネットワークなら何も管理しなくてよい」とは考えないでください。固定版の終了時処理と制約

Inboxはまだプレビュー段階です。まずは今回のような架空の1問で、選択、送信、接続先の受信、決定の保存を確かめてから、実務へ広げるのがよいでしょう。手元のAI作業を後から確認する用途はMemdebugの差分・復元の試用、スマートフォンとパソコンの役割分担はDotsの端末利用の記事でも扱っています。

よくある質問

Q. PlannotatorだけでAIを無料で使えますか?
A. InboxはAIとの確認を整理する道具です。接続先AIのモデルや契約は別で、利用料金がかかる場合があります。配布教材のローカル動作確認は、AIモデルや有料APIを使いません。
Q. スマートフォンからアクセスできることも実測しましたか?
A. いいえ。遠隔対応はv0.28.10の公式仕様と固定ソースを確認したものです。編集部の実測は、v0.28.11を同じMac内で動かした質問・返答・添付の版の確認に限ります。
Q. 添付資料が更新されると、前の承認も取り消されますか?
A. 今回は変更警告と送信時の旧版を確認できましたが、選択した決定は残りました。資料の更新を自動的な承認取消しと同一視せず、必要なら人が決定を見直してください。
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