「毎朝、同じイベントサイトを開き、開催日の変更を調べている」。こうした継続作業を任せる候補として、OpenAIが2026年9月29日付で発表したのがDotsです。GPT-6 Astraを使うエージェントがクラウド上のコンピューターを持ち、会話の合間も作業を続けると説明されています。公式発表
この記事では、公開イベントの情報を日本語で整理する仕事を例に、依頼文と確認方法を組み立てます。Dotsの実アカウントでの試用は行っていません。後半の入力や正解の目安は架空の教材であり、Dotsが実際に出した結果や、性能を測定した記録ではありません。
1. Dotsは「続きを持つ仕事」をどう扱うのか
Dotsには、継続中の仕事を追い、必要に応じて作業を分ける仕組みがあります。たとえば「展示会の候補を調べる」に続けて「参加費の変更も追って」と条件を追加できます。引き継いだ仕事や入力待ちは、デスクトップアプリでプロフィールのActivityから確認します。タスクと記憶の公式説明
今回の用途で大切なのは、情報を集めた後に何を見分けるかです。新しい開催情報、日時の変更、中止の告知、取得できなかったページを同じ「最新情報」にまとめると、人が結局調べ直すことになります。先に判定基準を渡し、差分と根拠を一緒に返す仕事にすると、確認する箇所が明確になります。
2. 日本から使える条件と、使用量の数え方
2026年9月30日確認のLearn公式ガイドでは、対象は次のように整理されています。対象でも段階配信のため、すぐに表示されるとは限りません。提供範囲と使用量
| プラン | 公式ガイドに記載された提供範囲 |
|---|---|
| Pro 100・200・500 | 18歳超。EEA、英国、スイスを除く地域 |
| Business Premium | 世界向けに段階配信 |
| Enterprise | 世界向けに段階配信。既定ではオフ、管理者の有効化が必要 |
| Plus・Free | Dotsの対象として記載なし |
日本はProの除外地域に含まれていません。ただし、日本の個別アカウントで表示されるかは未確認です。年齢条件はLearnが「18歳超」、Helpの発表が「18歳以上」と表記しており、18歳の扱いは利用画面で確認が必要です。Enterpriseは発表上ベータとされています。9月29日の発表
使用量にも区別があります。Learnによれば、dotとの会話はChatGPTの使用量上限に数えません。一方、dotが開始・管理するWorkやCodexのタスクは、それぞれの通常の利用枠を消費します。初月の利用枠拡張も案内されていますが、Helpの初月特典とは記述の範囲が異なります。「すべての処理が永久に無料・無制限」と解釈せず、委任先とアカウントの使用量を確認してください。公式の使用量説明
3. 最初は接続を増やさず、1回の調査を依頼する
作成はデスクトップアプリ、またはパソコンのブラウザー版ChatGPTから始めます。初期設定のアプリ接続は後回しにできるため、公開情報の確認から始める今回の例では、メールやカレンダーを先に接続する必要はありません。ローカルのパソコン接続も別の設定です。セットアップ手順
まず、主催者の公式ページを2〜3件選び、そのURLと対象期間を渡します。検索で見つけた転載ページは、公式ページへ進む手掛かりとして扱います。検索結果の掲載日と開催日を取り違えないよう、表には開催日時と確認日時の両方を持たせます。次の角括弧は自分の条件に置き換えます。
今回は1回だけ、イベント情報を調べてください。
対象:[主催者の公式URLを2〜3件]
開催期間:[開始日]〜[終了日]、地域:[地域]
公式ページを読み、イベント名、主催者、開催日時、会場、
参加費、申込期限、出典URL、確認日時(日本時間)を表にしてください。
記載がない項目は「記載なし」、取得できないページは「未確認」とします。
初回は比較元がないため「基準記録」とし、すべてを新規と判定しません。
同じ主催者の同じ回のイベントは、表記違いや転載で重複させません。
この会話への報告まで。申込、購入、外部送信、カレンダー登録は行いません。
定期実行はまだ登録しないでください。最初の結果では、全件の公式リンクを人が開きます。参加費に「無料」とあっても、有料の別セッションを混ぜていないかを確認します。開催日時は年月日と時刻まで見て、会場名やオンライン開催の条件も照合します。件数が多ければ対象を減らし、人が確認できる量で基準記録を作ります。
4. 架空の5件で、差分の判定を確かめる
以下は読み分けを確認するための架空資料です。実在のイベントではなく、ウェブ検索も必要ありません。最初の依頼とは別に「以下の資料だけを使い、前回記録との差分を分類して」と渡してください。正解の目安の表は採点側で保持し、入力には含めません。
比較日:2026年10月2日。日時はすべて日本時間。イベントの同一性は主催者と回次で判断する。[前回記録:10月1日]A:青空会・第1回。10月10日14時、北ホール、無料。B:港会・第2回。10月12日10時、南ホール、1,000円。C:山の会・第3回。10月15日13時、東ホール、無料。D:森の会・第4回。10月18日15時、西ホール、無料。[今回読めた主催者の告知]A:第1回は会場都合により10月11日14時へ変更。他条件は同じ。B:第2回は中止。振替開催はありません。C:ページ取得に失敗。中止や変更の告知は確認できていない。D:「秋の交流会・第4回」と見出しを変更。日時・場所・費用は同じ。E:水辺会・第1回。10月20日11時、中央ホール、無料。今回初めて告知。| 資料 | 正解の目安 | 避けたい誤り |
|---|---|---|
| A | 変更。10月10日→11日、時刻は14時のまま | 開催日の変更を落とす |
| B | 中止。主催者告知が根拠 | 参加候補として残す |
| C | 未確認。前回値には再確認が必要 | 取得失敗を中止と決める |
| D | 主要項目の変更なし。見出し変更は注記 | 別イベントとして追加する |
| E | 新規 | 前回の記録があったように書く |
合否は5件それぞれについて、分類、変更前後、根拠、推測の有無を確認します。Cを中止扱いした場合は、文章が自然でも不合格です。Dを重複登録した場合は、同一性のルールを具体化して再確認します。5件で全問正解でも、実際のサイト取得や長期間の運用まで確認できたことにはなりません。
実際の調査では、URLが付いているだけで正しいとは判断できません。告知の日付や主催者を読み、表の値がそのページに存在するかまで確認します。この考え方は、KnowNoteで引用付き回答を確認する手順でも扱っています。
5. 毎朝の登録は、時刻・期限・通知先まで決める
1回の調査で表の内容を確認できたら、同じ対象に期限付きの定期実行を依頼します。公式ガイドも、時刻だけでなくタイムゾーン、終了日、通知条件、届け先を指定し、保存内容を確認するよう案内しています。定期タスクの設定
確認済みの基準記録と同じ対象を、2026年10月1日〜10月7日の
毎朝8時(Asia/Tokyo)に調べる定期タスクとして登録してください。
各実行は直前の確認済み記録と比較し、新規・変更・中止・未確認を整理します。
新規・変更・中止は根拠と前後の値を示し、取得不能も必ず報告してください。
変化がなければ「変更なし」と短く、このChatGPTの会話へ知らせてください。
申込、購入、外部送信、カレンダー登録は対象外です。
保存した時刻、終了日、対象、届け先を確認してください。この日付は例なので、自分の実施期間に直して使います。依頼文を送信した後は、プロフィールのScheduledを開き、対象と終了日が保存されているか確認します。初回記録が不完全なままなら先に直し、後から比較元をたどれるよう、各回の結果には確認日時を残します。
所要時間を記録する場合も、Dotsが動いた時間と、人が訂正した時間を分けます。短い報告が返っても、読み落としが多ければ確認の手間は増えます。Sonnet 5.5の比較手順と同様に、先に正解条件を決めてから結果を評価する形が役立ちます。
6. 失敗の確認と停止は、3か所を区別する
報告が届かなければ、まずActivityで該当タスクを開き、入力待ち、権限不足、取得エラーを確認します。「実行完了」という表示だけで、全ページを読めたとは判断しません。公式ガイドも、完了した実行と、目的を達成して結果を届けられたことは別だと説明しています。結果とエラーの確認
同じ時間帯に何度も実行を増やす前に、対象URLと失敗した箇所を確かめます。公式ページを読めないときはその行を未確認のまま残し、別サイトの古い情報で穴埋めしない運用にします。人が確認した修正は、どの回の何を変えたかを記録して、次回の比較元を更新します。
| 止めたいもの | 公式に示される操作 |
|---|---|
| dotが進めている現在の主タスク | Pause |
| 委任した個別タスク | Activityで開いて停止 |
| 翌日以降の繰り返し | Scheduledで無効化または削除 |
Pauseだけでは、委任先の全タスクや将来の定期実行は止まりません。調査を終了する日は3か所を確認します。また、停止しても実施済みの操作は元に戻りません。停止の公式説明