「ダッシュボードは作ったが誰も見ない」── 案件で必ず聞く悩み。原因はほぼ設計の問題。情報過多・色の使いすぎ・更新が遅い・操作が複雑。今回は実務で使える設計原則を整理します。

原則1:3秒・30秒・3分の三段構造
3秒で「事業が今どんな状態か」が分かる(最上段の カード3〜5個)。 30秒で「主要トレンド・異常」が分かる(中段の時系列+前年比)。 3分で「どこに問題があるか」を掘れる(下段の詳細表+フィルタ)。
原則2:F字・Z字の視線誘導
人の視線は左上から始まる(西洋言語)。最も重要なKPIを左上に置く。日本語の縦書き文化では右上から始まる場合もあるが、Web ダッシュボードは左上が安全。
原則3:色は3〜5色まで
ブランド色1 + 強調色1(赤=異常)+ 中立2(グレー)くらいが理想。色を使いすぎると「重要な何かを見落とした」と感じさせる。色覚多様性にも配慮(赤緑色覚異常で緑/赤は判別困難)。
原則4:更新頻度を明示
「いつのデータか」が分からないダッシュボードは信用されない。右上に更新時刻を必ず置く。「リアルタイム」と謳うなら本当にリアルタイムにする(5分遅延は「リアルタイム」ではない)。
原則5:ストーリーを持たせる
ただ並べるだけでなく、「全体像 → セグメント → 個別」のような流れ。マーケダッシュボードなら「総売上 → チャネル別 → キャンペーン別 → クリエイティブ別」と掘れる構造が理想。
原則6:アラート・しきい値の組み込み
「悪化したら赤くなる」「目標未達ならアラート」など、読み手が動く前にダッシュボードが知らせる仕組みが現代の標準。・ の Alert 機能、Slack 連携で。
① 項目が多すぎる(30個超 → 誰も読まない)/ ② 更新が遅い(昨日のデータ → 信頼されない)/ ③ アクションに繋がらない(数字を見ても「で?」となる)。設計時にこの3つを潰す。
次回予告
EP.15 は色彩・カラーパレット:可視化における色の使い方。連続スケール・離散スケール・色覚多様性配慮。
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