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EP.11Viz 10分公開: 2026-05-10

不確実性を伝える5種:信頼区間・ファンチャート・確率分布・モンテカルロ・リスクマップ

「予測値 ± 誤差」を伝えるグラフ群。中央銀行の経済予測で有名なファンチャート、A/Bテストの信頼区間、ファイナンスのモンテカルロシミュレーション。

#可視化#確率#リスク#信頼区間
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「点」だけでなく「幅」を見せる ── これは現代ビジネスの必須スキル。中央銀行・気象予報・選挙予測・新薬開発のすべてが「不確実性付き予測」で意思決定しています。

1. 信頼区間付き折れ線

用途:予測値の中央線と、その上下にバンド(95%信頼区間など)を塗る。 強み:「だいたいこの範囲」が直感。 弱み:信頼区間と予測区間の違い・パーセンタイルの定義など、誤読が多い。

2. ファンチャート(扇形予測)

用途:イングランド銀行が発明した「経済予測の標準表現」。中央予測から扇形に広がる確率分布で「未来の不確実性」を表現。 強み:時間が遠くなるほど不確実 ─ 直感に合う。 弱み:色のグラデーションが必要、作るのがやや手間。

24ヶ月先までの予測ファンチャート、未来ほど扇が広がる
ファンチャート:未来ほど不確実性が増す扇形。中央銀行の標準表現

3. 確率分布の可視化

用途:A/Bテストの結果分布、新薬の効果分布、株価リターンの分布。 強み:「平均だけでなく形」が見える。

4. シミュレーション結果

用途:何千・何万回のシミュレーション結果を全て折れ線で重ねる「スパゲッティプロット」、または最終値のヒストグラム。 強み:稀な事象(破綻シナリオ)も見える。 弱み:見た目がうるさい、透明度設定が肝。

200本のスパゲッティプロット(モンテカルロ)
モンテカルロ:200通りの未来を半透明で重ねる。可能性の空間が見える

5. リスクマップ(影響 × 発生確率)

用途:プロジェクトリスク・サイバーリスクの定番。横軸=発生確率、縦軸=影響度の散布図。 強み:右上(高確率・大影響)から優先で対処、と一目で分かる。

発生確率 × 影響度の散布図、4象限に色分け
リスクマップ:右上から優先で対処、左下は無視可、4象限で経営判断
ファンチャート風(matplotlib)
Python
import numpy as npimport matplotlib.pyplot as plt
np.random.seed(0)T = 24median = np.cumsum(np.random.randn(T) * 0.5) + 100
fig, ax = plt.subplots(figsize=(10, 5))for sigma_mult, alpha in [(2.0, 0.1), (1.5, 0.15), (1.0, 0.2), (0.5, 0.25)]:    band = sigma_mult * np.sqrt(np.arange(T) + 1)    ax.fill_between(range(T), median - band, median + band, color="#1f77b4", alpha=alpha)ax.plot(range(T), median, color="#1f77b4", linewidth=2)ax.set_title("Fan chart: 24-month forecast with widening uncertainty")ax.set_xlabel("Month ahead"); ax.set_ylabel("Forecast value")ax.grid(alpha=0.3)plt.show()

次回予告

EP.12 は異常検知系:コントロールチャート・SPCチャート・残差プロット・スパイク検出。「いつもと違う」を見つけるための可視化。

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