ふくふくHukuhuku Inc.
EP.02Claude Code 10分公開: 2026-05-10

プロンプト一発で書かせない、AIネイティブな受託開発スタイル

「ChatGPTで書かせたコードをコピペ」とは違う、Claude Codeを前提にした受託開発の進め方。

#ワークフロー#受託開発#コンテキスト設計
シェア

でコード書かせて、それをコピペでコミットしてます」と仰る方、よくいます。それでも一定の効果は出ますが、AIネイティブな受託開発の本領は別のところにあります。今回は、ふくふくが採用している「プロンプト一発に頼らない」スタイルを共有します。

受託開発で を「正しく」使う3原則

  1. 1コンテキスト設計を最重要視:CLAUDE.md・スタブ・参考実装を先に整える
  2. 2人間のレビューを必ず通す:マージ判断は人間、AIは下書き製造機
  3. 3並列で複数タスクを走らせる:単発生成より並列タスクで効率10倍

コンテキスト設計:3階層で渡す

L1:プロジェクト全体の規約CLAUDE.md(命名規約・避けるべきパターン・コマンド集)L2:当該タスクの参考実装同種の既存コード3つを @path で添付(Reference Pattern)L3:今やるタスクの具体仕様入力 / 出力 / エッジケース / テスト基準
コンテキストの3階層

L1 は CLAUDE.md でプロジェクト起動時に自動読み込み。L2 と L3 はタスクごとに渡します。「 モデル1個追加」を頼むなら、既存のよく似たモデル3つを `@models/marts/finance/fct_orders.sql` のように指定して参考実装として渡します。

プロンプトの実例:「悪い指示」と「良い指示」

❌ 悪い指示✅ 良い指示
顧客の解約率を出すSQLを書いて@models/marts/finance/fct_subscriptions.sql を参考に、月次解約率(churn_rate)を mart_subscriptions_monthly として実装。テストは fct_orders と同等粒度で。NULL扱い・タイムゾーンは既存モデル準拠
リファクタして@src/lib/legacy_adapter.py の関数を分割。@docs/architecture.md の責務分離に従う。後方互換は維持、テスト失敗ゼロ条件
バグ直してIssue #234 のバグ。再現手順・期待値・実際の値は issue 本文。@tests/test_billing.py に再現テスト追加してから修正

レビュー文化:AI 生成コードをマージしない条件

AI生成コードのマージ条件

(1) 人間が必ず読んだ、(2) テストが通った、(3) 既存パターンと整合性が取れている、の3つが揃わないとマージしない。これを徹底するだけで、後日のリファクタコストが激減します。

並列実行:1人で「3人並走」する技

ふくふくでは、1人の作業中に Claude Code に並列で別タスクを走らせるのが日常です。例:自分は仕様検討中、Claude Code に「既存テストの整理」「ドキュメント更新」「廃止コードの掘り起こし」を同時依頼。

並列タスクの依頼例
以下3つを並列で進めてください。完了したら統合状況をレポート。

## Task A: 既存テストの整理
- @tests/ で skip されているテストを全部洗い出し
- 「もう価値がないもの」「直せばまた使えるもの」を分類
- 廃止候補は削除PR、復活候補は修正PR

## Task B: ドキュメントの古さチェック
- @docs/ 内の各ファイルを最新コードと比較
- 説明と実装がズレている箇所を抽出
- 修正案を docs/ に PR

## Task C: 廃止候補コードの掘り起こし
- @src/ で6ヶ月以上 import されていないファイル
- 削除可能か lineage を調べて判定
- 削除PR の dry-run
想定される実行結果(例示)
## 並列実行レポート

### Task A: テスト整理(完了)
- skip されたテスト 23件
- 削除候補 14件(PR #145 として作成)
- 復活候補 9件(PR #146)
- 残課題: 該当機能の責任者確認待ち 2件

### Task B: ドキュメント古さチェック(完了)
- 古いドキュメント 8ファイル特定
- 修正案を PR #147 で提案
- 大きな乖離: docs/architecture.md の図3つが古い → 新規生成

### Task C: 廃止候補コード(完了)
- 6ヶ月import無しファイル 12個発見
- うち削除安全 8個(PR #148)
- 残4個: lineageに痕跡あり、削除前に再確認推奨

3つのPRが同時に開きました。マージは順番(Task B → A → C)推奨。

次回予告

EP.03 では、見積もりが3倍速くなった、要件定義時の Claude Code 活用法をお届けします。

シェア

この記事の感想を教えてください

あなたの 1 クリックで、本当にこの記事は更新されます。「もっと詳しく」「続編希望」が一定数集まった記事は、 ふくふくが 実際に内容を拡充したり続編記事を公開 します。 送信したリアクションはお使いのブラウザに記録され、再カウントされません。

シリーズの外も探す:

まずは、現状を聞かせてください。

要件が固まっていなくて大丈夫です。現状診断と方針提案までを無料でお手伝いします。

無料相談フォームへ hello [at] hukuhuku [dot] co [dot] jp