本記事執筆当初に紹介していた API は 2025年3月24日をもって全機能のサービス提供が終了 しています(新規アカウント登録は 2024年10月31日で終了済み)。代替の公式案内:① API(政府統計総合窓口、本シリーズ EP.01 参照)/ ② 国土交通DPF 利用者API/ ③ 不動産情報。本記事のフロー設計は概念として有効ですが、API呼び出し部分は代替APIに読み替えてください。記事末尾「留意点」も参照。
RESAS(地域経済分析システム)は、内閣府が提供する統合地域分析プラットフォーム。e-Stat より「使いやすさ」「可視化済み」が特徴で、かつてはAPIも公開されていました。今回は「自社顧客の地理的分布と地域経済の関係」を1日で可視化する手順を ─ 設計の考え方は今でも有効なので、API は代替に置き換えてご活用ください。
RESAS の主要データセット
| カテゴリ | 代表データ | 活用例 |
|---|---|---|
| 産業構造 | 市区町村別 業種シェア | B2B商圏の業界マップ |
| 人口動態 | 流入・流出・年齢別純増減 | 人口減少地域の見極め |
| 観光フロー | From-To 来訪者数 | 観光業向けマーケ |
| 雇用統計 | 求人・求職者バランス | 人材採用戦略 |
| 消費分析 | 品目別消費トレンド | EC 出店戦略 |
(過去の)API 利用準備 ── 設計思想を理解する
RESAS-API は 2025年3月24日でサービス完全終了しています。本記事の以下のサンプルコードや手順は、当時の設計思想を残すための 歴史的記録 です。今から同等の地域経済分析を実装するには、後述の代替(e-Stat / 国土交通DPF)に置き換えてください。
(参考)当時の「顧客流出入マップ」1日構成
- 1朝:顧客住所をジオコーディング → 市区町村単位に集計(CRMデータ整形)
- 2昼:RESAS API で「人口流出入データ」を取得、自社顧客分布と重ねる
- 3夕: で地理マップ可視化、経営会議用に 出力
で1日パイプライン構築
自社顧客データと RESAS を組み合わせた「顧客流出入マップ」を1日で作るパイプラインを実装してください。
## 入力
- BigQuery: `crm.customers`(10万行)
- RESAS API キー: ${RESAS_API_KEY}
## 必要な処理
1. 顧客住所のジオコーディング(Geocoder API利用)
2. 市区町村単位への集計
3. RESAS から市区町村別の人口流入・流出データ取得
4. JOIN → 「自社顧客率の高い地域」「未開拓だが流入が多い地域」を抽出
5. Looker Studio の地理マップ用テーブル `mart_customer_geo` を生成
6. 経営層向けのインサイトを Markdown レポート化
## 出力
- パイプライン一式
- 経営層向けレポート `reports/2026-06-customer-flow.md`## 顧客流出入マップ 構築完了
### 生成インサイト
**TOP 5 自社顧客率の高い地域(顧客密度 vs 人口)**
1. 渋谷区道玄坂 → 0.42% (全国平均0.04%の10倍)
2. 港区六本木 → 0.38%
3. 新宿区西新宿 → 0.35%
...
**未開拓だが流入超過の地域 TOP 5**
1. 横浜市青葉区 - 流入超過 +1,200人/年、自社浸透率 0.02%
2. さいたま市浦和区 - 流入超過 +890人/年、自社浸透率 0.01%
...
→ Q3 マーケ予算は横浜・浦和に集中させると ROI 高そう、という提案を経営層レポートに
### 構築物
- `pipelines/resas_customer_flow.py`
- `models/marts/geo/mart_customer_geo.sql`
- `reports/2026-06-customer-flow.md`
PR #167 を生成しました。データ取得の留意点(2026年5月時点)
RESAS API は 2025年3月24日でサービス完全終了。新規利用は不可。既存の RESAS Web ポータルでの可視化は 2026年5月時点で一部稼働しているが、API 経由のデータ取得は不可。
- 新規アカウント登録: 2024年10月31日 終了済み。
- API 提供: 2025年3月24日 完全終了。代替への移行が必須。
- 第一の代替: e-Stat API(政府統計、本シリーズ EP.01)。市区町村別人口・産業構造・国勢調査・経済センサスがカバー範囲。
- 第二の代替: 国土交通DPF 利用者API(国土交通データプラットフォーム)。都市・交通・観光系のデータ。
- 第三の代替: 不動産情報ライブラリ。地価・取引情報。
- RESAS ポータル(Web版): ブラウザでの可視化機能は引き続き利用可能(2026年5月時点)。「画面を見る」用途は OK、機械的なデータ取得は不可。
- 移行の現実解: RESAS API で取っていた人口流出入は、e-Stat の住民基本台帳人口移動報告で代替可能(粒度・更新頻度は要確認)。
サービス終了告知: https://opendata.resas-portal.go.jp/ / 代替案内も同ページに掲載。RESAS と同等の地域経済比較を継続したいなら、e-Stat + 国土交通DPF + 民間 ( / 民間 )の組み合わせが現実的。
次回予告
EP.03 では、気象庁の予報API × POSデータで「翌週の在庫」を当てに行く方法をお届けします。
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