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EP.03KPI 9分公開: 2026-05-10

「アクティブ」の定義:ログイン記録か、機能利用か

DAU の分母を「ログインしたユーザー」と置くか「コア機能を使ったユーザー」と置くかで数字は数倍違う。プロダクトの North Star に合わせた active イベントの選び方。

#KPI#アクティブ#ログ設計
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DAU は何を見ているか?」と聞かれて即答できる人は意外に少ない。ログインページビュー 1 件コア機能を 1 回でも使った人?── 定義が違うと、同じプロダクトで DAU が 2〜5 倍違うことが普通にあります。本記事では、 の分母を決める作法を共有します。

「アクティブ」の 3 段階

active 定義の段階別
段階条件数字感意味
Level 1: ログインauth セッションが立った最大緩すぎ:マーケが見せたい数字
Level 2: ページ閲覧1 ページでも開いた「来訪者」
Level 3: コア機能利用プロダクトの North Star イベントを発火最小「本当に価値を得た人」
選び方の鉄則

プロダクトの北極星指標(North Star)と一致するイベントを active に置く。Slack なら「メッセージ送信」、Spotify なら「30 秒以上再生」、メルカリなら「商品閲覧」ログインだけを active にすると、放置ユーザーが含まれ、改善打ち手の効果が見えない。

業種別の推奨 active イベント

業種推奨 active イベント理由
メッセージ送信 / 投稿「使った」の本質
B2B コア機能の操作 1 回以上閲覧だけは離脱予備軍
EC商品閲覧(カート/購入は別 KPI)閲覧から購入率を別軸で測る
ゲームセッション 5 分以上起動だけはノイズ
動画配信動画再生 30 秒以上起動だけ→離脱を除外
ニュース記事閲覧(30 秒滞在 or スクロール)ホームだけ見て離脱を除外

実装:active_event テーブルにマテリアライズ

全 KPI 計算で「active の定義」を都度書くと、定義のブレや の重複が発生します。`active_event` を 1 つのマテリアライズドテーブルにし、全 KPI クエリはこれを参照するパターンを推奨。

bigquery / dbt での active_event テーブル
SQL
-- models/marts/active_event.sql{{ config(materialized='incremental', unique_key='id') }}
SELECT  CONCAT(user_id, ':', DATE(event_timestamp)) AS id,  user_id,  DATE(event_timestamp) AS active_date,  MIN(event_timestamp) AS first_active_at,  COUNT(*) AS event_countFROM {{ ref('events') }}-- ↓ ここがプロダクト固有の active 定義WHERE event_name IN ('message_sent', 'post_created', 'reaction_added'){% if is_incremental() %}  AND DATE(event_timestamp) >= (SELECT MAX(active_date) FROM {{ this }}) - 1{% endif %}GROUP BY user_id, DATE(event_timestamp)

「定義変更」の取り扱い

サイレント定義変更は混乱を招く

「DAU が 2 倍になりました!」が実は active 定義を緩めただけ、というケース。定義変更時は過去データも遡って再計算し、ダッシュボードに「v2 (2026-Q3〜)」と注記。 EP.16 の Decision Log に「指標定義変更」を必ず残す。

ふくふくの進め方

DAU の定義をチームで揃えたい」というご相談には、プロダクト分析(1 週間)→ active イベント候補の特定 → SQL 実装と全 KPI への展開 → ドキュメント化を 2〜3 週間で。「同じ指標が部署ごとに違う数字」状態を解消するだけで、議論の質が劇的に上がります。

次回予告

EP.04 は継続率と 分析。新規ユーザーの何 % が翌日 / 7 日後 / 30 日後に戻ってくるか、Cohort で割って見ることで打ち手の効果が見える話。

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