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EP.01KPI 9分公開: 2026-05-10

「とりあえず dau」をやめる:指標を作る前に決める3つのこと

DAU・mau・継続率・ltv ── 言葉だけが独り歩きする指標たち。本シリーズの開幕として、指標を作る前に「何を意思決定するか・誰が見るか・どの粒度で集めるか」を決める作法を整理する。

#kpi#プロダクト#グロース
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「うちのサービスの を見たい」── 経営会議でよく出るリクエストです。が、ほとんどの場合 DAU を見せても次のアクションが決まらない。本シリーズでは「指標を作る前にどう設計するか」から始め、最終的に キャンペーン経由ユーザの追跡 / アイテム入手後の課金率 / そのためのログ設計 まで、現場で使える指標設計の全工程を扱います。

指標が機能しない3つの典型パターン

  1. 1意思決定が紐付いていない:「DAU が下がった」で終わり、誰がいつ何をするか決まらない
  2. 2粒度がバラバラ:DAU は分単位、課金は月締め、流入はキャンペーン別 ─ 重ねられない
  3. 3定義が共有されていない:A 部署の DAU と B 部署の DAU が違う数字(どちらも正しい)

指標を作る前に決める3つのこと

1. その指標で 何を意思決定するか

良い 「指標が悪化したら誰が・何を・いつ判断するか」 が事前に決まっています。逆に「とりあえず見ておきたい」指標はノイズ。眺めるための指標と、動かすための指標を分けるのが第一歩。

2. 誰が見るか(経営 / マネージャー / 現場)

経営層は 月次 / 大きな単位、マネージャーは 週次 / 機能別、現場は 日次 / リアルタイム。同じ「アクティブユーザー」でも見せ方が変わる。読み手の意思決定サイクルに合わせるのがプロのダッシュボード設計。

3. どの粒度でログを残すか(後から細かくはできない)

ログ設計は 「後から細かくはできない、後から粗くはできる」 という非対称性が大原則。最初は細かく取って、集計時に粗くする。EP.10〜EP.11 で詳述します。

「KPI が多すぎる」も病気

ダッシュボードに 50 個指標が並んでいるのは、何も決めていないのと同じです。優先度付けされた North Star + サブ KPI 5〜7 個 で十分。EP.12 でツリー構造の作り方を扱います。

本シリーズのロードマップ

全15話の構成
EPテーマ扱う指標
01KPI 設計の基本(本記事)指標を作る前提
02DAU//アクティブの基礎
03「アクティブ」の定義ログイン vs 機能利用
04継続率と 分析Retention 全般
05N+1日継続率 vs ローリング継続率計算式の比較
06 の計算式 5 通り / EC / ゲーム / B2B
07・ARPPU・課金者比率購買動向
08キャンペーン経由ユーザの効果測定流入経路別 cohort
09アイテム入手後の継続率・課金率イベント駆動の効果測定
10ログ設計の基本イベント名・プロパティ・粒度
11ログ実装:GA4 / Mixpanel / 自社 実装パターン
12KPI ツリー:North Star → 日次指標の階層化
13KPI ダッシュボード設計 /
14KPI 異常検知とアラート閾値・統計・
15KPI レビュー会の設計と運営組織への定着

次回予告

EP.02 では、DAU/WAU/MAU の本当の使い分け。Stickiness(粘着率 = DAU/MAU)の解釈と、業界別の 「健全な水準」 の目安を扱います。

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