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EP.02Statistics対象: 中1以上 9分公開: 更新:

代表値:平均・中央値・最頻値、どれを使うか

平均年収 600 万円の落とし穴。一握りの高給取りが平均を引き上げ、実際の中央値はもっと低い。3 つの代表値の意味と使い分けを Python で実演。

#統計#代表値#平均#中央値
執筆 / 監修
松尾 亮合同会社ふくふく 代表社員

データ基盤・データパイプライン構築 / BI / 生成 AI 活用支援を専門とするエンジニア (28 年)。 本記事は AI 利用ポリシーに基づき、生成 AI の補助で執筆 → 人間が監修・編集して公開しています。

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代表値 = 「データを 1 つの数字で代表させる」値。平均 (mean)・中央値 (median)・最頻値 (mode) の 3 種類があり、状況によって使い分けます。本記事では、「平均年収 600 万」が誤解を生む理由 を実演します。

1. 3 つの代表値

代表値計算方法向く場面弱点
平均 (mean)全部足して個数で割る正規分布的なデータ外れ値に弱い
中央値 (median)並べて真ん中外れ値ある時 (年収・物件)計算がやや遅い
最頻値 (mode)最も多い値カテゴリデータ数値が連続だと使いにくい

2. Python で実演

10 人の年収データ
Python
import numpy as npfrom scipy import stats
# 9 人が 300 万、1 人が 4000 万incomes = [300, 300, 300, 300, 300, 300, 300, 300, 300, 4000]
# 平均print(f"平均: {np.mean(incomes):.0f} 万円")  # 670 万円
# 中央値print(f"中央値: {np.median(incomes):.0f} 万円")  # 300 万円
# 最頻値mode = stats.mode(incomes, keepdims=True)print(f"最頻値: {mode.mode[0]} 万円 (出現 {mode.count[0]} 回)")# 300 万円 (9 回)
「平均」と「中央値」の違いは年収で 370 万円!

この 10 人グループの実態は「ほぼ全員 300 万円」だが、平均は 670 万円。「年収の平均」が政治家やメディアで使われる時、しばしばこの錯覚で人々を誤らせます。

3. 「真ん中」を取るべきデータ

  • 年収・所得: 一握りの高所得者が平均を引上げる
  • 物件価格: 一部の高級物件が平均を引上げる
  • 売上 (顧客別): 大口顧客がいるとき
  • 反応時間: ハングしたケースで極端に遅いデータが混入
  • SNS フォロワー数: インフルエンサーの存在で歪む

4. 平均が使える条件

  • 正規分布に近い (左右対称、釣鐘型)
  • 外れ値が少ない
  • サンプル数が十分 (n ≥ 30 が目安)
  • 例: 身長・体重・テストの点数 (一定範囲なら)

5. 自分で実験してみよう

Colab で動かしてみよう
Python
import numpy as npimport matplotlib.pyplot as plt
# 自分のクラスのテストの点数を入れてみるscores = [45, 50, 60, 65, 70, 70, 72, 75, 78, 80, 85, 90, 95]
# ヒストグラムで分布を見るplt.hist(scores, bins=10, color='steelblue', edgecolor='black')plt.axvline(np.mean(scores), color='red', linestyle='--', label=f'平均 {np.mean(scores):.1f}')plt.axvline(np.median(scores), color='green', linestyle='--', label=f'中央値 {np.median(scores):.1f}')plt.xlabel('点数')plt.ylabel('人数')plt.legend()plt.show()

6. 落とし穴チェックリスト

  • ❌ 平均だけで結論を出す → 中央値とヒストグラムも並べて確認
  • ❌ 小サンプル (n < 10) で平均を語る → ばらつきが大きすぎる
  • ❌ 外れ値を除外せず平均 → 異常な 1 件が結論を歪める
  • ✅ 平均 + 中央値 + 標準偏差を並べる → 全体像が見える

7. 次の話

EP.03 では 散らばり (分散・標準偏差) を扱います。「平均が同じでも、ばらつき方は全然違う」ことを実感します。

よくある質問

なぜ「平均年収 600 万」は誤解を生む?
**1 人の年収 1 億円が、平均を 100 万円押し上げる** ため。10 人グループで 9 人が 300 万、1 人が 4000 万なら、平均 670 万・中央値 300 万。「平均」だけ聞くと多くの人が「自分は低い」と感じるが、実は中央値で見れば妥当、というケース。
中央値はいつ使う?
**外れ値の影響を受けたくない時**。年収・物件価格・売上のように「一部の極端値」がある場合は中央値が代表的。「真ん中の人はどれくらいか」を知りたい時。
最頻値はどこで活躍?
**カテゴリデータ** (好きな色・血液型・職業)。数値でも「最も多い値」を知りたい時 (店舗で最も売れているサイズ等)。「典型的な値」を知るのに有効。
3 つを同時に出したい時
Python なら `df.describe()` で平均・中央値・四分位が一発。`from scipy import stats; stats.mode(data)` で最頻値も。Excel なら =AVERAGE() / =MEDIAN() / =MODE() を並べて表示。
「平均」を意図的に使い分ける例
営業: 「平均給与は業界 1 位」→ 一握りの高給取り込みなら可能。**ニュース等で平均を出された時は「中央値はいくら?」と聞き返す習慣を**。
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