1. 身近な「フリック入力・予測変換」を逆算する
iPhone・Android で「あ → か」とフリックして入力する、予測候補が出てくる。これらの仕組みを 1990 年代後半に発明したのが、ソニーの研究者 増井俊之。Apple iPhone (2007) の日本語入力は、ソニーから移籍した彼が直接設計。
スマホの日本語入力が違っていた可能性。「フリック入力」「予測変換 (POBox)」は彼の発明、世界中の何億人ものスマホユーザーが今もその恩恵を受けている。
2. 100 文字でわかる
増井俊之 (1959〜)。日本の UI/HCI 研究者、慶應義塾大学教授。1990 年代 POBox (予測変換)、フリック入力等を発明。Apple 移籍 (2007) で iPhone 日本語入力を直接設計。
3. 500 文字でわかる
1959 年生まれ、京都大学工学部卒、東京大学情報工学博士。Sony Computer Science Laboratories (Sony CSL) の研究員時代、1996 年に POBox (Predictive Operation Based On eXample) という予測変換システム を発明、ガラケーの携帯入力を一新。「過去の入力履歴から、次に打つ文字を予測する」アプローチが当時画期的。フリック入力 (タッチパネル上で 4 方向に滑らせて文字選択) も彼の発明。2007 年に Apple に移籍、iPhone の日本語入力を担当 — 当時の Apple 日本法人は「フリック入力は受け入れられないから、テンキーモード ?」と言ったが、増井は強く主張、結果的にフリック入力が iPhone 日本語入力の標準に。2009 年に Apple を退社、慶應義塾大学教授に、現在も HCI / UX 研究を続ける。「シンプル・予測・コンテキスト**」を理念とする UI の名手。
4. もっと詳しく
Sony CSL 時代と POBox (1996)
1996 年 Sony CSL で POBox を発明。「過去の入力から次を予測」という現在の予測変換の原型。当時の携帯電話は 「2 を 3 回押して 'こ'」のようなテンキー入力で遅く煩雑だったが、POBox は 「最初の 1-2 文字打てば、過去の文脈から候補を表示」という快適さで、ガラケー時代の標準入力に。
フリック入力
タッチパネル時代を見越して、「タッチパネル上で 4 方向に滑らせて文字選択」 = フリック入力を発明。「あ・か・さ・た・な…の親音だけを表示し、滑らせて子音を選ぶ」シンプルな仕組み。当時のスマホ業界では懐疑的だったが、後に世界中の日本語入力の標準に。
Apple 移籍 (2007-09)
2007 年に Apple Cupertino 本社に直接移籍、iPhone 初代の日本語入力を担当。当時の Apple 日本法人は「日本市場向けにテンキーモードを」と言ったが、増井は 「フリック入力が日本人にとって最も速い」と主張、iPhone 標準のフリック入力が実現。これが今日の標準に。
慶應 SFC 教授と現在 (2009-)
2009 年 Apple 退社、慶應義塾大学環境情報学部 (SFC) 教授。HCI / UX / 入力インターフェース研究を続ける。「シンプル・予測・コンテキスト」を理念に、新しい UI を提案し続けている。
5. 現代への影響
- フリック入力: 日本のスマホユーザー全員が使う
- 予測変換 (POBox): 全 IME / スマホの基本機能
- iPhone 日本語入力: 直接設計者
- HCI 教育: 慶應 SFC で次世代の UX 専門家を育成
- 「シンプル UI」哲学: 業界に広く影響
6. もっと知りたい人へ
- Wikipedia (日本語): 増井俊之
- 著書「観察手法」「インタフェースの街角」「スマホでらくらく使える Gyazo / Scrapbox」
- Scrapbox / Helpfeel: 彼が関わるツール
7. 次の話
EP.54 では 坂村健 を扱います。日本独自の OS「TRON」と、現代 IoT の概念を 30 年前に作った東大教授。
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