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EP.10AI Basics 12分公開: 2026-05-10

社内AI勉強会の作り方

「ChatGPT聞いたことあるけど触ってない」社員を、月1×3回の勉強会で「日常使い」まで持っていく90日プログラム。テーマ選び・ファシリテーション・宿題設計・成果発表まで、現場で機能するプログラム設計。

#勉強会#教育#組織変革
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触ったことあります」と「日常的に業務で使っています」の間には深い溝があります。1 回のセミナーで埋めるのは難しい。月 1 × 3 回のミニ勉強会で、参加者が 業務で使い続けるところまで持っていく設計を共有します。 活用の を組織に根付かせる起点でもあります。

前提:参加者を「フェーズ」で分ける

フェーズ状態参加者の目線
未経験アカウントすら持っていない「危なくないか」「漏洩は大丈夫か」
触っただけ1-2 回試したが業務で使ってない「結局、何に使えばいいの?」
たまに使う週 1 回くらい使う「もっと効率的な使い方は?」
日常使い週 5 回以上、業務に組込み「他部署の活用事例を知りたい」
ターゲットは「触っただけ」層

未経験層は「触り方」が問題、日常使い層は「事例」が欲しい触っただけ層こそ「自分の業務でどう使えるか」を知れば一気に進む層で、研修効果が最も出る。最初の 90 日はここに集中する。

90 日プログラム(月 1 × 3 回 + 自走期間)

テーマ内容
Day 0事前アンケート現状のリテラシー / 普段の業務 / 困りごとを3問で集計
Day 30第1回: AIの基本と当社のルールChatGPT/ の概念、機密情報の扱い方、社内ガイドライン
Day 30 〜 60宿題: 週1 で何かに使うSlack 専用チャンネルで「使った報告」を毎週投稿
Day 60第2回: 部署別ハンズオン経理・営業・人事など、自部署のプロンプトを 5 個作る
Day 60 〜 90宿題: 自部署のプロンプト集を実運用成果と困りごとを記録
Day 90第3回: 成果発表 + ナレッジ共有全員が 1 業務時短事例を発表、社内ナレッジ集化

第1回:AIの基本と当社のルール(90分)

  1. 10-15 分: ChatGPT / Claude / Copilot の違いを 5 分で。デモで「これは魔法じゃなく、優秀な新人」感を伝える
  2. 215-35 分: 失敗例の共有 — 「機密情報を貼って漏れた事例」「根拠なく回答してきた例」を見せて、自社ガイドラインの動機を理解させる
  3. 335-60 分: ハンズオン — 全員に 1 つの業務題材で同じプロンプトを試させ、結果を比べる
  4. 460-80 分: 自分の業務で「明日試したい使い方」を 1 つ書き出す(共有不要、個人ワーク)
  5. 580-90 分: 質疑応答、Slack チャンネルへの誘導、宿題の説明

第2回:部署別ハンズオン(90分)

全社で同じ題材だと飽きるので、部署別に分かれて、自分の業務で実際に動かすのが鍵。

  • 経理・人事・CS などは EP.07-09 のプロンプト集を活用
  • 営業: 提案書の構成案、議事録の要約、競合比較の整理
  • マーケ: コピー案、 投稿のテーマ展開、A/B テスト案
  • 開発: コード生成、エラー解説、レビューコメント下書き

第3回:成果発表(90分)

全員が 1 業務時短事例を 3 分で発表。発表内容は 社内ナレッジ集として残す。

ナレッジ集テンプレート(1事例 1ページ)
Markdown
# [部署] [業務名] — AI で時短
## どんな業務か[1-2 行]
## どんなプロンプトを使ったか```[実際のプロンプトを貼る]```
## どんな結果が出たか[出力サンプル]
## 時短効果- Before: X 分 / 件- After:  Y 分 / 件 (確認時間込み)
## ハマった点・注意点[他の人が再現するときの落とし穴]
## このまま使うために必要な前提[アクセス権・データ・社内ルールへの注意]

「触り続ける」を支える仕組み

  • Slack 専用チャンネル `#ai-experiments`: 失敗・発見をライトに投稿
  • 「今週の AI 活用 TOP3」: 月次で運営者が選出、全社シェア
  • 部署別 Champion: 各部署で 1 名「相談先」を任命、孤立を防ぐ
  • 社内ガイドライン: 機密情報の扱い、ツール選定、月予算

落とし穴:研修だけで終わらせる

研修参加 ≠ 業務定着

1回の研修で満足する経営層は要警戒。研修は出発点で、業務に組み込まれて初めて効果が出る。Day 30 / 60 / 90 のリズムと、その間の 業務での使用回数の追跡(次回 EP.11 の効果測定)を設計に含める。

次の話

EP.11 では研修の効果測定。「やったけど効果あった?」を経営層に答える指標と運用。

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