継続率にもいくつかの流儀があり、同じデータから倍以上違う数字が出ます。「翌日継続 30%」と聞いても、それがDay-1 継続なのかRange 継続なのかで意味は大きく異なる。本記事は 3 種類の計算式を整理し、チームで揃える運用ルールを提案します。
3 種類の継続率
計算式比較
| 手法 | 定義 | 数字感 | 向く文脈 |
|---|---|---|---|
| Day-N 継続 | N 日後ちょうどにアクティブだった率 | 最小(厳密) | プロダクト改善の純粋効果計測 |
| Range 継続 | 0〜N 日以内に少なくとも 1 日戻った率 | 中(緩め) | 週次レポート、累積効果 |
| ローリング継続 | 直近 X 日にアクティブユーザーの率 | 最大(緩い) | 経営報告(/ 同義) |
同じデータで数字は何倍違うか
新規 1000 人の継続率:Day-7 継続 = 15%、Range 7 日 = 35%、ローリング 7 日 = 50%。同じデータで 3 倍以上違う。「継続率 35%」と言われたとき、どれかを聞かないと議論が噛み合わない。
での 3 つの実装
Day-7 継続 vs Range 7 日継続
SQL
-- Day-7 継続:登録から 7 日後ちょうどにアクティブSELECT COUNT(DISTINCT IF(days_since_join = 7, user_id, NULL)) * 1.0 / COUNT(DISTINCT user_id) AS day_7_retentionFROM cohort_activityWHERE cohort_week = '2026-04-01';
-- Range 7 日継続:登録から 7 日以内に1度でもアクティブSELECT COUNT(DISTINCT IF(days_since_join BETWEEN 1 AND 7, user_id, NULL)) * 1.0 / COUNT(DISTINCT user_id) AS range_7_retentionFROM cohort_activityWHERE cohort_week = '2026-04-01';チームで定義を揃える運用
- ダッシュボードに必ず計算式を併記:「Day-7 継続率(厳密 N 日後)」のように
- 経営報告は Range 継続:数字が大きく見える + ビジネス的に「7 日以内に戻ったか」のほうが直感的
- プロダクト改善計測は Day-N 継続:純粋な効果が見える
- 用語定義書を社内 wiki に:新メンバーが入っても解釈ぶれず
ふくふくの進め方
「部署ごとに継続率の数字が違う」というご相談には、現状の計算式棚卸し → 用途別に推奨式を 3 つ決める → ダッシュボード統一を 1〜2 週間で。用語定義書のテンプレもご用意しています。
次回予告
EP.06 は の計算式 5 通り。 / EC / ゲーム / B2B / 広告サポート、業種で全く違う計算式を整理します。
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