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EP.06Sensor Log対象: 中1以上 11分公開: 2026-05-10

土中水分センサーで「植物の水やりタイミング」を捉える

容量式 vs 抵抗式の違い、M5Stack EARTH Unit / 汎用センサーの選び方、土壌の校正の仕方、鉢植えの 2 週間ログから「最適な水やり頻度」を導く方法まで。

#土壌水分#[EARTH Unit](https://shop.m5stack.com/search?q=EARTH)#植物#園芸#自由研究
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土中水分 はガーデニング / 家庭菜園 / 観葉植物の管理で最も役立つ計測対象。本記事では容量式センサーで「鉢植えの水やりタイミング」を科学的に決める方法を扱います。

1. 抵抗式 vs 容量式 — 必ず容量式を買う

方式原理寿命価格推奨度
抵抗式電極間の電気の流れやすさ数週間〜数ヶ月 (錆び)100〜200 円❌ 非推奨
容量式 v1.2コーティング済み電極の誘電率1〜数年300〜500 円✅ 標準
M5Stack EARTH Unit容量式、Grove で配線一発1〜数年600 円✅ 推奨 (M5Stack 派)
Adafruit STEMMA Soil容量式、 通信1〜数年1,000 円高機能版
Amazon の激安抵抗式は罠

100 円で売られている抵抗式センサー (DIY キットによく入っている) は 2 週間で電極がボロボロ になります。容量式 v1.2 (青いコーティング、約 300 円) を選びましょう。

2. 配線 (容量式 v1.2 + micro:bit)

  • センサーの VCC (赤) → micro:bit の 3V
  • センサーの GND (黒) → micro:bit の GND
  • センサーの AOUT (青) → micro:bit の P0 (アナログ入力)
micro:bitP0P13VGND容量式土壌水分v1.2VCCGNDAOUT鉢に挿す配線は USB を抜いた状態で / センサー本体は防水処理してから挿す
micro:bit + 容量式土壌水分センサー v1.2 の配線図と鉢への挿し方
⚠️ 土に挿す前の注意事項

(1) センサー本体 (基板部分) は防水ではない。土に埋まる「電極部分」のみコーティングされている。基板部分が土や水に触れると壊れる。(2) ジップロックや収縮チューブで基板を保護 してから挿入。(3) 抵抗式センサーは絶対に推奨しない (2 週間で電極が錆びる)。(4) アナログピン (AOUT) を使うので、micro:bit のデジタル専用ピンには繋がない。(5) 鉢の位置は植木鉢の縁から 3cm 以上離す (縁は乾燥が早く、平均値とずれる)。

3. キャリブレーション (校正)

  1. 1乾いた状態: 晴天 3 日後の土に挿して値を読む (例: 800)
  2. 2水を吸わせた状態: 鉢ごと水に 10 分浸して値を読む (例: 350)
  3. 3範囲を 0-100% に変換: `pct = (800 - raw) / (800 - 350) * 100`
  4. 4校正値をコードに書き込む

4. M5Stack EARTH Unit のコード

M5Stack Core2 + EARTH Unit
Python
from m5stack import lcdimport unit, time
earth = unit.get(unit.EARTH, unit.PORTB)
# 自分でキャリブレーションした値DRY_VALUE = 0.20    # 乾燥時のアナログ電圧WET_VALUE = 1.65    # 水浸け時のアナログ電圧
while True:    raw = earth.analogValue    voltage = earth.voltage    # 0-100% に変換    pct = max(0, min(100, (voltage - DRY_VALUE) / (WET_VALUE - DRY_VALUE) * 100))
    lcd.clear()    lcd.print(f'土壌水分: {pct:.0f} %', 10, 50, 0x008800)    lcd.print(f'生値: {raw}', 10, 90, 0x808080)    if pct < 30:        lcd.print('水をやって!', 10, 130, 0xFF0000)    elif pct > 70:        lcd.print('水分多め', 10, 130, 0x0000FF)    time.sleep(30)

5. 自由研究テーマ:「鉢植え 2 週間ログ」

  1. 1鉢植え 1 つ選ぶ (観葉植物がやりやすい)
  2. 2水やりした直後 に水分を測定 → 100% 付近のはず
  3. 3毎日同じ時間 (例: 朝 7 時) に測定 → 何日で 30% に落ちるか
  4. 42 週間記録 すると 2-3 回の水やりサイクルが見える
  5. 5気温・湿度と並べる と「乾燥した日は速く乾く」が見えてくる

6. データから言えること

観察結果意味
水やり後 24h で 100% → 70%鉢の排水性が良い (健康)
水やり後ずっと 90% 以上排水性が悪い (根腐れ注意)
3 日で 30% を切る次の水やり目安
乾燥日には急減気温と相関 → 風通しが良い証拠
葉がしおれる時の値その植物の限界 (個別データに)

7. 自動水やりも夢じゃない

次のステップ:自動化

土壌水分が 30% を切ったら、ポンプを 5 秒回す という条件分岐を書けば、簡易的な自動水やり機が作れます。M5Stack + ミニ DC ポンプ + リレー で部品代は 3,000 円程度。EP.11 LED と警告 で扱う条件分岐の応用編。

8. 次の話

EP.07 では 光合成実験 に挑戦。透明容器に植物を入れて、光を当てたり消したりすると CO2 と O2 がどう変化するか をセンサーで実測します。理科の教科書に載っている光合成の式を、自分の手で確認できます。

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